vol.27 「はじめよう!成長発育を活かした混合歯列期の矯正治療」受講レポート 2023年3月8日・9日
by inoueshika on 3月 14, 2023
テーマ:保田矯正塾「はじめよう!成長発育を活かした混合歯列期の矯正治療」
講師:保田 好隆 先生
受講日:令和5年3月8日・9日
レポート:吉田光代(歯科助手)
新大阪にて2日間、保田先生の矯正治療の勉強会に参加させていただきました。この勉強会には2019年に京都で参加させてもらい4年ぶりだったのですが、以前よりも内容がとても詳しくなっていたように思いました。 初日は保田先生が考える上顎を拡大する1期治療についてのお話で、特に「呼吸」についての内容でした。鼻呼吸の大切さや、口呼吸がもたらす体全体や成長発育への悪影響から始まり、睡眠時の呼吸についても詳しくお話を聞かせていただきました。人間は、鼻呼吸によって脳を冷やし休めることができる。口呼吸の人の脳は冷やされず休む時がないので、脳が眠っている時は鼻呼吸しかしないとなると、口呼吸の人は睡眠呼吸障害となり睡眠障害と繋がっていく。睡眠障害になると集中力や記憶力の低下、疲労感や頭痛、そして感情のコントロールができずうつ状態という症状と付き合っていかなければならない。また、レム睡眠とノンレム睡眠の役割や睡眠時に出る成長ホルモンと松果体から分泌される体のリズムを整えるメラトニンのお話を聞くと、大人も子供も口呼吸での正しい睡眠が生きていくうえでいかに大切かを改めて学びました。「口は消化器で鼻は呼吸器。上顎を拡大し鼻中隔を広げてあげて、鼻呼吸ができるようにして健康に成長していく、健康に生きていくお手伝いをする」と何度も言っていた保田先生がとても印象に残っています。 2日目は先生方の拡大装置を使った実習だったのですが、4年前に比べるとスタッフの方と一緒に参加されている先生が増えていました。先生がしたい治療を理解すること、そして先生と一緒に治療に取り組んでいく気持ちは、患者様にも伝わり信頼関係に繋がっていくと私は思います。この数年のコロナ禍の中、マスク生活で口を開けて息をしている患者様が増えていますが、鼻呼吸の大切さや口呼吸のリスクなど教わったことをもっと伝えていけたらと思いました。 保田先生が紹介していた漫画のセリフで「呼吸を極めれば様々なことが出来るようになる。なんでも出来るわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になることが出来る。」と言っていたそうです。呼吸によって体に酸素を入れることにより、臓器の中で最も酸素を消費している臓器を調べてみると1番が消化器・2番が脳・3番が腎臓でした。歯を綺麗に並べる前に、上顎の拡大をして正しい呼吸をして酸素を臓器に送り健康に成長して健康に生きていき、強い自分になるためのお手伝いをこれからも先生と一緒にしてきたいと思います。 |