なるほどなっとく!できるⅮH育成講座 むし歯と歯周病を許さない!

by inoueshika on 8月 5, 2020

テーマ:なるほどなっとく!できるⅮH育成講座 むし歯と歯周病を許さない!
講師:天野 敦雄 教授(大阪大学歯学研究科予防歯科学)    
受講日:令和 2年7月5日
場所:M&Ⅾホール

レポート:東岡 友紀(歯科衛生士)

こちらのセミナーではカリエス(むし歯)、ペリオ(歯周病)について発生原因から予防、治療法までの最新常識を学ばせて頂きました。そこから自分は衛生士としてどう動けば、患者さんの口腔内の健康を守れるのだろうかと、改めて考えるきっかけになりました。
カリエスを誘発する成分は砂糖(ショ糖)であることは広く周知されていますが、新常識では砂糖だけではなく、果糖、ブドウ糖そして、熱を加えたデンプンが含まれるそうです。これによって、白米やじゃがいもにも、カリエスのリスクがある糖が含まれるという事が分かりました。
口の中に糖が入った瞬間より口腔内が酸性へと傾き始めるので、食後は少なくとも3分以内には、歯磨きをするように指導していきましょうと先生は仰っておられました。当医院でも高齢の方の根面カリエスが防ぎきれていないのが現状であり、患者さんの歯磨きのテクニックの向上も課題ではありますが、こういった新しい情報をお伝えしていく事で少しでもカリエスの予防に繋がっていけばと考えました。
ペリオに関しても色々と学ぶ事は沢山ありましたが、一番印象的であったのは5ミリ~6ミリの歯周ポケットであれば外科処置をする事無くSRPをするだけで歯肉の退縮を起こさずに、ポケットを正常値に戻せるとのお話でした。そして再生する事が無いと言われてきた歯槽骨が単根程度であれば、再生するとの事でとても驚きました。ただそれには正確にかつ歯肉に傷を付けないようにSRPを行うのが必須条件であること、その為にはどのように施術していけばいいかなど、詳しく教えて頂きました。
今回こちらのセミナーを受講させて頂き、衛生士学校を卒業してから今まで当たり前だった常識が覆され、驚く事が多くとても充実した時間を過ごす事ができました。
更新した知識を基に、患者さんの健口寿命を延ばせるよう尽力していきたいです。