現在の歯科医療における患者から求められる静脈内鎮静法

by inoueshika on 5月 25, 2022

テーマ:現在の歯科医療における患者から求められる静脈内鎮静法
講師:山本 彰美 先生    
受講日:令和4年5月8日
場所:新宿アイランドタワー OSSTEM IMPLANT セミナールーム

レポート:吉田光代(歯科助手)

私は子供の頃から歯医者が苦手でした。歯科助手として20年ほど勤めておりますが、今も治療は苦手です。高校生の時、治療で歯を削らないといけなくなり、当時通っていた歯科の先生に「全身麻酔をかけてほしい」と言って、大変笑われたことを今でも覚えています。冗談ではなく、本気で怖かったのですが、あまり伝わってはなかったです。その経験もあり、歯科で勤めることになったのですが、いつか歯科医院で麻酔を使用して眠っている間に治療が終わる時がくればと思っておりました。数ヶ月前、院長から治療での静脈内鎮静法の話を伺った時に、胃カメラの検査などで何度も鎮静剤の使用経験がある私は歯科治療で鎮静剤の使用は何の抵抗もなく、歯の治療をしたい、インプラント治療をしたい、でも怖くて踏み切れない方達にとってはとてもいい治療ができるのではないかと、とても嬉しく思いました。

今回の山本先生の静脈内鎮静法は意識下鎮静で、眠っているうちに治療が終わるというわけではなく、低容量の麻酔薬を用いて問いかけに対して意識を失わせず「不安・緊張」のみを取り除く方法ですが、経験からするとほぼ記憶に残らず恐怖心はかなり軽減されます。本当に私は楽だと思います。歯科治療での鎮静剤の使用にあたり私たちスタッフは、呼吸管理や血圧・心拍の変化をしっかり観察していく大事さや、カルテなどに記録を残していく必要性などを教わりました。先生方の静脈路確保の実習もそばで見せていただき、とても楽しい1日を過ごさせていただきました。

これからの歯科治療は我慢して耐えるものではないという山本先生の言葉は、歯科治療が苦手な私のような患者様には、本当に嬉しい言葉だと思います。今後院長の考える安心・安全・快適で進めていく治療を理解し患者様に分かりやすく説明でき、色々な治療を提案させてもらえるスタッフでありたいと思いました。